【荒俣美月選手 世界大会感想文】2025.10.15
皆さん、大会期間の1週間夜遅くまで応援していただきありがとうございました✨
結果としては、
🇮🇹アダルト女子団体トゥル 第3位🥉
🇮🇹アダルト女子マッソギ-52kg級 第2位🥈(JAPAN女子過去最高記録✨)
🇮🇹アダルト女子団体マッソギ 初戦敗退今回のブログでは、予定にありました私の長い長い感想文です笑
世界大会までの歩みも含めると終わりがなくなってしまうので、「学んだこと」「意識したこと」「今後の目標」の3つに絞ってお話ししたいと思います!
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今回の世界大会は、初めてアダルトのカテゴリーで出場しました。
今までは、ジュニアで3度出場し全て予選2位と、あと1歩の所で終わっていました。
あと1勝すれば、更にあと旗の数を1本取っていたら決勝に行けたのに・・・と悔しい3回でした。
そこから今回学んだことは、「”あと少し”を掴み取る難しさ」です。
あと10秒耐えたら、あと1ポイント取れば、あと1ポイント死守すれば、というギリギリの状態でいかに勝ち切れるか。
私を含め、今回の大会で同じ気持ちを抱いた選手はたくさんいるのではないでしょうか?
私がこの感情を抱いたのは、初戦のイングランド戦です。
1ラウンド目が終わった時点で、3-1とリードしポイント差も5点ありました。
そこから、2ラウンド目のラスト30秒からジリジリとポイント差を埋められラスト10秒では2-2になった瞬間もありました。
自分が勝っている時は、相手は必ずポイントを取りに突っ込んできます。
それが分かっていても焦ってしまい、時には逆転されてしまいます。
逆も然りです。
今回はその経験ができ、自分がその状況下に置かれるとまだまだ改善するところがあることがわかりました。
続いて、意識したことは「自分を信じること」です。
これは、トゥルもマッソギも両方に通じることです。
トゥルでは、自分だけでなくチームのみんなを信じ競技することができました。
呼吸のタイミングやバリエーションのズラしなど、みんなを信じられたからこそいいパフォーマンスをすることができました。
何より、このメンバーで今までのパフォーマンスを見る限り「負ける想像がつかない」くらい私は完成度が高い内容だと思っています。
実際は北朝鮮に負けてしまいましたが、私は負けたと思っていません笑
往生際が悪いかもしれませんが、それ程私はチームを信じ自分たちのパフォーマンスに誇りを持っています。
だからこそ、本番で最高のプレーをすることができたのだと思います。マッソギでは、私の強みである「前足の正確性や多彩さ」「スピード」「フィジカル」を信じて戦い抜くことができました。
予選、準決勝、決勝、全てにおいて簡単な試合はなく、予選のアップ前は不安な気持ちでいっぱいでしたが、
アップ中・試合直前・試合中に「自分のプレーに自信を持てば必ず大丈夫」と自分に言い聞かせ、「やるしかない!」「これで勝てる!」と決心することができました。
セコンドのコーチからも「荒俣の強みがあれば勝てる、行ける!」と前向きな言葉をいただき、更に気持ちが加速しました。
私の試合を観てくださった方なら分かると思いますが、試合内容のほとんどは「前足」、時々後ろ足やパンチでの攻撃です。
正直、自分自身のプレースタイルに最初は誇りを持つことができませんでした。
他の選手のように大技で点を決めたり、ステップで駆け引きをしてカウンターで点を取ったりする姿からすると自分の戦い方はとても地味だからです。
しかし、今回を通じて自分がやってきた練習は間違っていないと思うことができました。
今は、私の体格に合った戦い方をしていますが、ここから更に練習をして体格に合っている中でも「理想の戦い方」を追い求めて練習したいと思いました。
最後に、今後の目標は3つあります。
🌟次の世界大会は「トゥルとマッソギの両方」で出場すること
🌟自分の強みを増やすこと
🌟今回に満足しないこと
横山先生が常々、「継続することの大切さ」と話していますが私も同じく、一番は続けることだと思っています。
例え気持ちが落ち込んでも、怪我をしても逃げない。
もし選手としてできない体になっても指導はする。
そして、試合に出るからには勝ちに行く気持ちを忘れずこれからも稽古や指導に励んでいきます!
他にも話したいことはたくさんありますが、ここまでにしておきます😆
もし聞きたい方がいましたら、飲みに誘ってください笑
減量から解放されて今なら、ビール受付中です🍺笑
ということで、今回は以上となります!
改めまして、皆さん応援ありがとうございました!
テコン!
佑翔先生からのコメント
まずは世界大会お疲れ様でした。
そして準優勝おめでとう!
道場関係者のみんなは大喜びでしたが、私はその反応に少し違和感を感じました
それは何故か
今までの美月の努力を見てきていたから当然の結果だからです。
なんなら私は世界一になれるとも思っていたくらいでした。
そのくらいテコンドー競技に復帰してからの一年半、気持ちを切る事も落とす事もなくここまで準備を重ねていましたね。
復帰するにあたって美月が私に言った言葉は、「再開するからには世界一を目指す!」
以前バリバリに選手としてやっていた人間が復帰をするならそのくらいを目標にしないと続かないと思い、私もそのくらいの気持ちがないならやめた方が良いと言ったのも覚えてます。
まさかたった一年半であと一歩の所まで行くとは当時は思いもしませんでした。
私の思う美月の良さは二つ
『目標に向けて努力を惜しまない者』
昨今、環境や周りのせいにして諦める理由を探す人が多い中よくぞやり遂げたなと感心しています。
常々、美月にも生徒にも言っているのが『継続する事・努力する事の大切さや大変さ』
以前は頑張ったから良いやとか、昔はこうだった…と言う人が少なからず居ますがそれは正直な所、過去の栄光にいつまでも縋っているに過ぎないと思います。
なので美月を含む道場生にはこの思考を大切にして欲しい
『常に今が最高到達点』
そのくらいの気持ちがなくては先生はおろか、選手を続けることは難しいと思います。
時には立ち止まっても良い
けれどいつまでも立ち止まるのは次の一歩が踏み出せなくなる自滅の道です。
立ち止まる事に慣れきった人はもうそもそも次から限界までの努力をする時の限界値がかなり低い物となります。
皆さんも立ち止まるなら大きな次な一歩に繋がる休息期間程度にしてくださいね。
そして二つ目は
『自分の現状を把握して取捨選択が上手く出来ること』
美月は周りと比べると動きで劣っていることが後悔のようですが、同じ動きをして隙だらけになり勿体無い負け方をするより今の方がよっぽどマシです。
言わば究極のワンパターンと言っても良いくらい悪いことではないと思ってます。
それも自分の現状を把握しているからこそだし、焦って動きを変えるよりこれから少しずつ少しずつ幅を広げていけば良いと思います。
だって事実それであそこまで勝ち上がったんだから!
これからジュニア世代で日本代表をたくさん輩出していくにあたって今回の美月の準備姿勢や結果は必ずみんなの道標になってくれるはず。
そのくらい偉大な結果を叩き出したと誇ってください。
辛い事も大変な事も逃げ出したくなる事もあったと思うけど頑張ってくれて本当にありがとう!
一点、皆様に間違った捉え方をして欲しくないのは美月だからこの結果なのではなく美月が結果に見合うほどの努力をしたからです。
レベルが違うからとは思わずに同じ事をしてみてください。
そして最後に美月もアダルトの世界大会初挑戦で準優勝はとても凄い事だし誰にでも出来ることではないけども、大会終了時点でもう終わった話。
次回の大会期間に入っているので休息を取ったらまた次回に向けて走り出そうね。
準優勝まで来たらもう目指す場所は本当に一つしかないよ!
自分を磨くのは孤独な道だけど周りの人達はちゃんと見てるよ。
1人と思わずに辛い時は周りを頼ろうね。
P.S.我慢してた分、飲み食いし過ぎて次回から階級変更します!とかは勘弁してくださいね笑
テコンドー綾瀬・西新井道場
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