テコンドーとは?

テコンドーについて

テコンドーは、故 崔泓煕(チェ・ホンヒ)元総裁により創始され、1955年にテコンドーと命名されて以来世界各国に普及ました。 1985年以降はオーストリアのウィーンに本部を移し、老若男女を問わず世界128カ国で親しまれています。

漢字では「跆拳道」と書き、
「跆」は足で跳ぶ、蹴る、踏む
「拳」は拳で突く、砕く
「道」は人格形成を目的とした、精神修養
を意味します。

組手競技(マッソギ)は、多彩な蹴り技の応酬が特徴的で、「足のボクシング」とも呼ばれています。型(トゥル)では、1対多数を想定した様々な護身技術を段階的に学ぶ事ができます。

スパーリングだけを目的とするのではなく、護身術や身体づくりとして様々な年代の方に長く親しんでもらえる点、また技術だけでなく精神的な成長を学ぶことができる点がテコンドーの特徴です。

多彩な足技

テコンドーの代名詞とされる技に「ネリョチャギ(踵落とし)」や「パンデトルリョチャギ(後ろ回し蹴り)」があります。より高度なティミョパンデトルリョチャギ(飛び後ろ回し蹴り)も、テコンドーではよく使われる基礎的な技です。 多彩な蹴り技について、細かく段階的に学ぶことができるのはテコンドーの醍醐味であり、特徴です。
足先の攻撃部位も多様で、足の甲、カカト、足刀、上足底など、状況に応じて細やかに使い分けます。また、攻撃だけでなく、脚を使った防御技もあります。 奥深い足技の世界に触れてみませんか?

テコンドーの競技

テコンドーには「マッソギ(組手)」、「トゥル(型)」、「パワーブレイキング(威力)」、「スペシャルテクニック(特技)」の4つの競技があり、目的やレベルに合わせて参加できるようになっています。
競技では、他人と競い合うことで自分の今のレベルや稽古の成果を確認することができます。 特に子供の場合は、勝つ経験をすることで、努力することの大切さを実感でき、自ら課題に取り組む意欲を養うことができます。 負けた経験からも得ることは多く、自分の弱さと向き合う強さや、悔しさをモチベーションに転換する経験を学ぶことができます。

マッソギ(組手)

ポイントは、攻撃が決まった箇所、技の難易度によって点数が分かれます。 安全のため、子供や女性、有級者(初心者~中級者)は面や胴の防具を付けて行います。
マッソギでは、技術、スタミナ、戦術の他に痛みや恐怖に打ち勝ち、冷静さを保つ精神力も求められます。テコンドーの総合力が試される競技です。

トゥル(型)

トゥルは、実際の攻防を想定した一連の流れのある動作によって構成されています。動作の正確性、力強さ、バランス、呼吸、タイミング、リズムなどが採点のポイントになります。
全身で細かな身体操作ができることや、途切れることのない集中力が求められます。

自分に合った取り組み方ができる

テコンドーには護身術や部位鍛錬などの「武道」としての側面、競技などの「スポーツ」としての側面があります。 競技者としてチャンピオンを目指す選手から、エクササイズを目的とした人まで幅広く、目的や体力に合った取り組み方ができることもテコンドーの魅力の一つです。

柔軟でバランスの良い身体づくり

しなやかでバネのある美しい身体づくりは、テコンドーの基礎として非常に重要です。 左右、前後の開脚はもちろんですが、股関節だけでなく全身の柔軟性を高めるテコンドー独自のストレッチを重ねます。
また、筋力やスタミナを鍛える練習も行います。特に体軸をブレずにキープするために体幹を中心としたインナーマッスルを鍛えるトレーニングや動作を多く行うのもテコンドーの特徴です。
毎週の稽古に参加することで、自然とバランス感覚や体力も向上し、柔軟で健康的な身体に変化してきます。

精神の成長

練習を通して集中力や忍耐力が育ちます。また、昇級審査や大会、演武などにチャレンジすることで、努力することの大切さを実感として学ぶ事ができます。

組手では痛みを経験することで、困難な課題に立ち向かう強い心と、相手の痛みを思いやれる優しさを育てられるよう指導しています。
幅広い年齢層の仲間と共に練習する中で、社会性を身につけることもできます。共に汗を流し、同じ目標に向かう者同士が支え励まし合い、時にはライバルとなり様々な経験を積むことができます。
全体を通してテコンドー5大精神の禮儀(れいぎ)、廉恥(れんち)、忍耐(にんたい)、克己(こっき)、百折不屈(ひゃくせつふくつ)の精神を習得します。
嘘のように聞こえてしまうかも知れませんが、テコンドー5大精神を身に着けると、それがいずれ自身の技術に反映されます。
ぜひ、皆様もみにつけてみませんか?